こんな経験がありませんか?
- 朝、目が覚め、立ち上がろうとしたとき、
膝が痛い。 - 階段の上り下りのとき、膝が痛い。
膝は大腿骨とすねの骨の間にある関節です。特に高齢者の場合、長年の繰り返しの運動(膝の屈伸)や年齢に伴って関節の軟骨がすり減り、クッションの役目をしている半月板に傷がつき、そこの場所に炎症が起きて関節に水が溜まって膝が痛くなります。
膝痛になりやすいタイプとは
肥満タイプの女性
O脚(立ったときに膝の内側に
すきまができる)の女性
膝の内側に負担がかかり、痛みが起きます。
膝痛にならないために
膝への負担を減らす
- 体重を減らす。
- しゃがみこむ動作や、ひざをつく動作などを減らす。
太ももの筋肉の筋力強化を図る
膝を伸ばして太ももの筋肉に力を入れたままで、5秒間床から10センチほどかかとを上げて保持し、その後はかかとをおろして力を抜きます。(反対側の膝は曲げておくこと)その動作を20回ほど繰り返します。1日数セットやると効果があります。
- 1.かかとを床から10センチほど上げ、5秒間キープ
- 2.かかとをおろして力をぬく
スポーツが原因の膝痛
スポーツが原因の場合、練習時間は長くないか?練習グラウンドは硬すぎないか?チェックしてみましょう。底がすり減った靴も膝に負担がかかります。ランニングの場所や走る方向を変えてみるのも良いでしょう。O脚や扁平足が原因の場合、足底板などの工夫で痛みがやわらぐこともあります。
トヨタ記念病院では
痛みが強いときは鎮痛剤を使用します。また膝関節内にヒアルロン酸の注射を打つと楽になります。それでもなお痛みが続いて歩行時・階段の上り下り・立ち座りに支障をきたしたり、関節の腫れがひかないときは手術を考えます。手術については、患者さまとよく話し合ってから行うかどうかを決めます。なお、当院は三河地区において数多く十字靭帯の手術を行っており、良い治療結果を出しています。
よく打撲や捻挫だと勘違いし、何年も放置している方がいますが、歩けるからといって安心しないで、一度整形外科の専門医に診てもらうことをおすすめします。