当科で扱う主な疾患と症状
- 肺がん
- 転移性肺腫瘍
- 気胸、のう胞性肺疾患
- 縦隔疾患(胸腺腫、胸腺がん、重症筋無力症など)
- 炎症性疾患(膿胸、非結核性抗酸菌症など)
- 胸部外傷
肺がん
肺の悪性腫瘍であり、呼吸器外科で最も手術件数の多い病気です。肺がんの病状に応じて、ロボット支援手術、胸腔鏡手術、開胸手術を使い分けています。現在は、ロボット支援手術を第一選択とし、年々手術件数が増加しています。ロボット支援手術は術野の拡大視が可能であり、3Dモニターを見ながら、可動域が広い鉗子を用いることにより、緻密な手技を支援します。当院ではこの手術方法により、身体への負担軽減と手術後の早期回復を目標としています。回復状況に応じて、比較的早期の退院を目指しますが、無理のない退院になるように十分に配慮しています。
転移性肺腫瘍
他臓器の悪性腫瘍が肺に転移した腫瘍です。主に胸腔鏡手術によって肺部分切除を行っています。
気胸、のう胞性肺疾患
若年者の自然気胸では、日常生活への早期復帰と再発防止を念頭に、胸腔鏡手術を行っています。患者さまの回復状況に応じて、早期の退院を目指しますが、無理のない退院になるように十分に配慮しています。
縦隔疾患(胸腺腫、胸腺がん、重症筋無力症など)
縦隔腫瘍の病状に応じて、ロボット支援手術、胸腔鏡手術、胸骨正中切開手術を使い分けています。現在は、ロボット支援手術を第一選択とし、進行した症例(肺や心膜などの合併切除など)にも積極的に取り組んでいます。