循環器内科

当科で扱う主な疾患と症状

  • 冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)
  • 不整脈
  • 心不全
  • 弁膜症
  • 心筋症
  • 大動脈・末梢動脈疾患
  • 高血圧症
  • 感染性心内膜炎
  • 心膜炎
  • 肺塞栓・静脈血栓症
  • 肺高血圧
  • 成人先天性心疾患

虚血性心疾患(冠動脈疾患)の診断と治療

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)

PCIとは、動脈硬化などにより心臓に酸素や血液を送る冠動脈に高度の狭窄や閉塞が生じた場合に、手首、肘、足の付け根のいずれかに局所麻酔を行い、カテーテルを使用して血管の内側をバルーン(風船)やステント(金属の網目状の筒)により拡張することで冠動脈の血流を改善させる治療です。近年では、より体への負担が少ないとされる、橈骨動脈(手首)からのカテーテル治療を積極的に導入し、実施しています。
現在、ステントに薬剤でコーティングを行った薬剤溶出ステントや、バルーンに薬剤を塗布した薬剤溶出バルーンの登場により、治療後の再発率は大幅に低下しています。また、狭窄部位が固くなっている石灰化病変に対しては、薬事承認を得たローターブレーターやダイアモンドバックといった、石灰化を削り取る器具を使用して治療を行っています。
ステント治療後には血液をさらさらにする薬(抗血小板剤)を3ヶ月~12ヶ月程度内服していただきます。内服期間は患者さまの病状により異なります。
当院の循環器内科では、日本循環器学会認定専門医など専門的な資格を持つ医師が、胸部症状を伴う救急患者も24時間体制で受け入れを行っておりますので、いつでもご相談ください。

冠微小循環障害(CMD)

近年、胸が苦しくなる狭心症の症状を持つ患者さまの中に、微小冠動脈疾患が原因となっているケースが注目されています。医学的知見によると、従来の冠動脈造影や冠動脈CTで見える太い冠動脈は、心臓の血管の血流のごく一部に過ぎず、微小冠動脈が心筋全体の血流の大部分を担っていることが分かっています。
当院では、持続的胸痛の原因となり得る微小冠動脈疾患の診断精度を高めるため、薬事承認を得たCoroFlow™などの機器を使用して、心臓カテーテル検査の際にCFR/IMR計測を導入し、より詳細な血流評価に努めています。

不整脈の診断と治療(その1)
カテーテルアブレーション

カテーテルアブレーションを実施するためには、まず検査・治療用の細い「カテーテル」を体内に持ち運ぶため、「シース」という直径3ミリメートル程度の管を、足の付け根や肩の太い静脈に留置します。その後、シースを通してカテーテルを心臓まで運び、必要な部位に焼灼(あるいは冷却)を行い、不整脈の改善を目指します。
治療内容にもよりますが、カテーテルアブレーション治療には1~4時間程度の時間がかかります。治療中は安全のためにも絶対安静が必要です。また、治療が必要な部位を確認するために、心臓を繰り返し刺激して意図的に不整脈を誘発することもあります。

全身麻酔でのカテーテルアブレーション治療の導入

当院では、カテーテルアブレーション中の患者さまの肉体的・精神的な負担を軽減するため、現在、「全身麻酔」での治療を導入しています。全身麻酔とは、点滴から麻酔薬を投与して患者さまに完全に眠っていただき、痛みや不安を感じない状態にすることです。
(全身麻酔中は呼吸を管理するため、薬事承認済みの「i-gel』などの器具を用いて呼吸の通り道を確保します。)

全身麻酔を用いたカテーテルアブレーションのメリット

メリット1:治療中の苦痛・不安の軽減

アブレーション治療の間、患者さまは完全に眠っていますので、治療中の痛みや刺激の不安を回避できます。当院で全身麻酔下治療を受けた患者さまへのアンケート(N=XX件、出典明記)の結果、術中の負担軽減につながることが示されています。

メリット2:治療の確実性の向上

カテーテルアブレーションにおいては、体の動きや呼吸の状態が治療に影響を与えることがあります。全身麻酔では体動が抑制され、呼吸も管理されますので、これらによる治療への影響を最小限に抑え、治療の確実性を高めることが期待できます。

医学報告によると、全身麻酔下での治療は、不整脈の種類によってはより良好な治療成績につながるという報告もあります。(※治療効果には個人差があります)

当院では、心房細動のみならず全ての不整脈のカテーテルアブレーションを、患者さまのご希望に応じて全身麻酔で行うことが可能です。

一方で、全身麻酔の場合には意識下鎮静に比べると多くの麻酔薬を使用し、一時的に人工呼吸器による呼吸管理も要します。そのため、全身麻酔に抵抗のある方や、医師が意識下鎮静が適切と判断した場合は、意識下鎮静で治療を行うことも可能です。麻酔法に限らず、患者さま一人ひとりのご希望と病状に沿って治療を選択します。気になる点やご要望がありましたら、担当医にお伝えください。

不整脈の診断と治療(その2)
難治性不整脈への対応

難治性不整脈にも対応可能な新たな治療デバイス・環境を使用した治療

心房細動

現在、日本の心房細動の推定患者数は約100万人以上とされ、今後も高齢化に伴い患者数の増加が予想されています。心房細動に伴い動悸などの症状を自覚される方もいますが、半数近い患者さまは無症状であり、脳梗塞や心不全、認知症などの様々な疾患の発症リスクが上昇すると指摘されています。
近年の報告では、症状の有無に関わらず心房細動発症早期にリズムコントロール(カテーテルアブレーションや薬剤を用いて心房細動を起きにくくする治療)を行うことで予後の改善が期待されるとされており、適応患者さまにはなるべく早期にカテーテルアブレーションを受けていただけるよう努めています。
心房細動に対するカテーテルアブレーションには複数の方法がありますが、当院では有効性および安全性のデータが豊富な高周波カテーテルアブレーション(心臓に電流を流して火傷を作成し治療する方法)およびクライオバルーンアブレーション(心臓を冷凍して凍傷を作成し治療する方法)を行っています。当院では、2022年3月に薬事承認を得た新たなクライオバルーンアブレーションシステムを導入し、治療を実施しています。

心房細動でお悩みの方へ、新たな治療法をご提案します:パルスフィールドアブレーション(PFA)

当院では、心房細動に対するカテーテル治療として、国内で薬事承認を取得したパルスフィールドアブレーションシステムを2024年12月より導入しています。すでに多くの患者さまに治療を受けていただいております。
この治療法は、従来の熱エネルギーを用いたカテーテルアブレーション法とは異なり、非熱エネルギーを利用することで、心房細動の原因となる組織に選択的に作用する点が特徴です。

パルスフィールドアブレーションの仕組み

  1. パルス電場の形成:心臓内に挿入したカテーテルからパルス状の高電圧を放出することで、強い電場を形成します。
  2. 細胞膜への作用:この電場が心筋細胞の細胞膜に作用し、細胞膜に微細な孔を開けます。
  3. 細胞機能の損壊:細胞膜に開いた孔を通じて細胞内外の物質が移動し、細胞の機能が損なわれ、最終的に治療効果に結びつきます。

従来の治療法との違い

従来の治療法は、心筋を高周波電流により加熱して焼灼するか、冷凍することで治療を行っていました。PFAは非熱エネルギーを用いるため、周囲組織(食道や神経など)への熱によるダメージを最小限に抑えることが期待されています。

パルスフィールドアブレーションのメリット

  • 周囲組織への影響軽減:熱による影響が少ないため、周囲組織へのダメージが少なくなることが期待されます。
  • 治療時間の短縮:治療プロセスが効率化され、治療時間の短縮に貢献します。
  • 身体的負担の軽減:治療時間の短縮により、患者さまの身体的な負担軽減が期待されます。
  • 治療効果:治療により多くの患者さまで心房細動の改善が見られ、生活の質の向上につながることが期待できます。(※治療効果には個人差があります)

当院でのパルスフィールドアブレーションの実施体制

当院では、治療中に電圧の影響で体が動いてしまう可能性を考慮し、全身麻酔下でパルスフィールドアブレーションを実施することで、カテーテルの正確な位置を維持し、より安定した治療を提供できるよう努めています。
心房細動でお悩みの方は、お気軽に当院にご相談ください。患者さま一人ひとりの状態に合わせた適切な治療法をご提案いたします。

FARAWAVEカテーテル
(ボストン・サイエンティフィック
ジャパン株式会社)

PulseSelect PFA Loopカテーテル
(日本メドトロニック株式会社)

難治性心房細動に対するマーシャル静脈へのエタノール注入

マーシャル静脈は心臓の外側を走行する静脈で、心房細動の原因となる心房期外収縮の発生源となるのみならず、リエントリー性心房頻拍の頻拍回路の一部となる場合があり、心房細動・心房頻拍の発生・維持に深く関与している場合があります。通常のカテーテルアブレーションは心臓の中から治療効果を得ますが、心臓の外側を走行するマーシャル静脈には効果が及ばないことがあり、難治性の不整脈の原因となっている場合には通常の治療では困難な場合があります。
そのような場合にはマーシャル静脈にエタノールを注入することにより、心房細動や心房頻拍が抑制されることが期待されます。(※全ての患者さまに施行できる治療方法ではありません)
本治療は高度な専門性と技術を要します。当院では、不整脈治療の専門チームにより本治療を実施しています。

重要:薬機法に基づく情報提供

  1. 未承認の表示:本治療で使用するエタノールは、薬機法においてマーシャル静脈注入の適応で本邦で承認されていません。当院では医師の判断により海外から輸入等を行い使用しています。
  2. 国内承認医薬品の有無:本治療と同一の治療目的で国内承認されている医薬品・機器はありません。
  3. 費用:本治療は保険適用外ですが、病院負担にしております。
  4. 主なリスク・副作用:注入時の疼痛、血栓形成、心臓組織への意図せぬ影響、心膜炎などのリスクが報告されています。

上記のリスク・費用について十分にご理解いただいた上で、治療をご検討ください。

その他の不整脈

幅広い不整脈への対応と高度な治療環境

当院では、心房細動以外にも幅広い種類の不整脈に対してカテーテルアブレーションが施行可能です。上室頻拍の一つである房室結節リエントリー頻拍に対しては、高周波カテーテルアブレーションに加えてクライオアブレーション(冷凍)での治療にも対応しております。
器質的心疾患に合併する心室頻拍・心室細動といった高度な不整脈に対しても、専門的な知見に基づきカテーテルアブレーションを実施しております。難治性の心室頻拍に対しては、心臓外科と連携し、集学的治療を行っております。

高度な機器と安全性の確保

カテーテルアブレーションは多数の機器を用いて行う治療です。より正確な治療を行うため、当院のカテーテルアブレーションは、電磁ノイズ対策を行った不整脈治療専用のカテーテル室で行っております。
カテーテルアブレーションを行うには3Dマッピングシステムが必要不可欠であり、現在国内で薬事承認を得ているCARTO3®、Ensite X™、Rhythmia HDx™などの多様な3Dマッピングシステムを導入し、それぞれ常に最新のバージョンにアップデートして使用しております。
心臓のカテーテル治療ではX線透視装置を使用しますので、医療放射線被ばくが生じます。当院では、3DマッピングとX線画像情報を統合するシステム(薬事承認済みのCARTOUNIVU®など)を用いて、カテーテルアブレーションの際の医療放射線被ばくの低減に留意しています。

不整脈の診断と治療(その3)
不整脈に対する薬物治療

現在ではカテーテルアブレーションが不整脈治療の主体となっておりますが、カテーテルアブレーションのみでは対応が困難な場合や、患者さまがカテーテルアブレーションを希望されない場合には薬物治療が選択肢となります。
不整脈を抑制する抗不整脈薬には副作用もあるため、当院では患者さまの病態や、合併症・副作用のリスクを十分に考慮し、慎重に薬物治療を選択・実施しております。

不整脈の診断と治療(その4)
植込み型心臓電気デバイス治療(CIEDs)

ペースメーカ

ペースメーカは脈が遅くなる病気(房室ブロックや洞不全症候群など)に対する治療方法です。当院では通常のペースメーカに加えて、適応のある患者さまにはリードレスペースメーカ(心臓内に植え込む小型のペースメーカ)の植え込みを行っております。また、近年有効性の報告が増えてきている刺激伝導系ペーシングにも対応しております。

植込み型除細動器(ICD)

ICDは心臓突然死を引き起こすような不整脈(心室頻拍・心室細動)が起こった際に自動的に不整脈を検知し、停止させる機器です。心臓の収縮力が低下している心不全の患者さまは、不整脈による心臓突然死の危険性が高いため、予防的にICDを入れる手術が推奨されており、これを一次予防と言います。心臓の収縮力が低下している心不全の患者さまにICDの一次予防治療を行うことで、突然死を予防することが期待されます。(※治療効果には個人差があります)
当院ではICD一次予防治療の適応がある患者さまには、標準的な治療選択肢としてICD治療を丁寧に提示しております。

心臓再同期療法(CRT)

CRTとは、ペースメーカのような機械の植え込み手術を行い、心臓の収縮のタイミングのずれを補正する治療です。心臓の収縮のタイミングのずれを生じている心不全の患者さまにCRTを植え込む治療を行うことで、患者さまの息切れなどの心不全に伴う症状の改善が期待できます。(※治療効果には個人差があります)
当院ではCRTの適応がある患者さまに対し、可能な限りこの治療を受けていただけるよう積極的に取り組んでいます。

デバイス遠隔モニタリング

ペースメーカやICD、CRTなどの植込み型心臓電気デバイスには、遠隔通信を用いてデバイスの状態や不整脈発生状況などの情報を病院へ送信する機能(遠隔モニタリング)を有しています。当院では遠隔モニタリングが導入可能な患者さまに対し、原則として遠隔モニタリングを推奨し、実施しております。送信されてきたデータは臨床工学技士と共に解析し、デバイスの異常や不整脈発生の早期発見に努めています。

血管疾患の診断と治療

末梢血管に対する血管内治療

末梢血管に対する血管内治療(LEAD)

下肢末梢動脈疾患とは

下肢末梢動脈疾患(LEAD)とは、動脈硬化によって下肢の血流に問題が生じる病気です。よく見られる症状としては、歩いた時の足の痛み(間欠性跛行)などが挙げられますが、年齢のせいで足取りが重くなった、他の人より歩みが遅くなったと感じる患者さまの中にも、実は血流障害が原因の方がいらっしゃいます。血流がさらに悪化すると潰瘍やびらんなどが生じることもあり、進行すると最悪の場合、下肢切断に至る可能性もあります。一般的には喫煙や高血圧、糖尿病などの生活習慣病をお持ちの患者さまで特にリスクが高いと言われており、脳梗塞や心臓病など全身の血管疾患を合併する可能性があるとも言われております。

当院での検査

当科ではLEADを疑う症状がある患者さまに、ABIやCT、造影検査などで血流を調べる検査を行い、治療法を検討していきます。加えて、皮膚の血流障害を詳細に評価するため、SPPという検査を導入しています。

治療

血流改善を目的とした治療は主にカテーテルによる血行再建(EVT)を行っております。これは肘や鼠径部からカテーテルを挿入し、血流の悪くなった血管にワイヤーを通し、バルーンでの拡張やステントも用いて血流の改善を行います。カテーテル治療以外にも当院では循環器内科以外にも血管外科、腎臓内科ほかとも連携し、下肢救済のために血流障害に対する治療を行っております。

心不全・集中治療

当院の心血管集中治療について

急性心筋梗塞や急性心不全など、心血管疾患では突然発症し短時間で致命的な病態へと進行するものが多く、刻一刻と変化する病状へ迅速に対応するため集中治療室での治療が必要になります。当院では救命救急病棟(EICU)20床(うちICU個室8床)を備えて緊急入院に対応するほか、特定集中治療室(GICU)6床では手術後や入院中に集中治療が必要となった患者さまに集学的治療を提供する体制を整えています。
特に迅速な対応を必要とする急性心筋梗塞や心停止症例に対しては、救急外来に隣接した血管造影室で速やかに緊急カテーテル治療や機械的循環補助装置の導入を行うことが可能です。また、昨今の高齢化社会により複数の併存疾患を有する患者さまも増加しており、心血管疾患に呼吸不全、腎不全、敗血症などを合併し、人工呼吸器管理や血液透析、感染症治療が必要となる状況も少なくありません。当院では循環器専門医に加え、集中治療専門医、各診療科医師、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、臨床工学技士など多職種によるチーム医療を展開し、それぞれの患者さまに合った治療を提供しています。

重症心不全と機械的循環補助装置

心臓は全身に血液を循環させるポンプの役割を担っています。このポンプ機能が破綻した重症心不全症例では、心臓のはたらきをサポートする機械的循環補助装置が必要となります。当院では**大動脈内バルーンポンプ(IABP)や体外式膜型人工肺(ECMO)**などの機械的循環補助装置を使用することができます。

体温管理療法について

急性心筋梗塞や致死性不整脈などで心臓が止まってしまうと突然死をきたしますが、心臓が再び動き出しても、心停止中の脳血流低下による「低酸素脳症」という重篤な脳障害を生じることがあります。この低酸素脳症により運動麻痺や意識障害など高度の後遺症をきたし、その後の生活に大きな制限を強いられることがあります。
これまでの報告から発熱が脳障害を助長することが知られており、心停止後の脳障害が疑われる患者さまには、体温をコントロールすることで神経学的機能予後を改善することを目的とした「体温管理療法」を行うことがあります。
当院では高機能な体温管理機器を使用し、経験豊富な循環器専門医と集中治療専門医のもと、体温管理療法を実施することで、心停止後の患者さまの神経学的予後の改善に貢献できるよう努めています。

弁膜症・心筋症・
サルコイドーシスの診断と治療

包括的な循環器診療を提供します

上記以外にも循環器内科で対応する疾患はまだたくさんあります。心臓弁膜症に心サルコイドーシスや心アミロイドーシス、肥大型心筋症などの心筋疾患、肺高血圧症、先天性心疾患など、我々が診療を行う疾患は多岐にわたります。
最新の知見に基づいた医療を提供するため、各種検査機器の更新を行うとともに、それを扱う医師やスタッフの技術研鑽に努めています。心臓MRI、シンチグラフィ、FDGペット検査を駆使することで、心筋症の診断の精度を高めることができます。また、通常の心エコーに加え、運動・薬物負荷心エコーや経食道心エコーを組み合わせることで、治療が必要な心臓弁膜症の早期発見に努めています。
各種疾患の治療方針は循環器内科、心臓外科、血管外科の医師が参加する合同カンファレンスで決定しています。名古屋大学病院と緊密な連携をとっていますので、必要に応じて紹介させていただくこともあります。重症患者さまや稀な疾患でお悩みの方にも安心して治療を受けていただけるよう努力します。
地域の心疾患患者さまの期待に応える、質の高い包括的な循環器診療の提供を我々は目指しています。

心臓MRI

心臓MRI

シンチグラフィ

シンチグラフィ

FDGペット検査

FDGペット検査

経食道心エコー

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションに参加して、より長く、より良い生活を目指しませんか。

心肺機能とは、心・肺・筋肉が有効にエネルギー代謝を行うことができる能力のことです。心疾患を有する患者さまの多くは心肺機能が低下していますが、心肺機能は改善することができます。通常の心疾患治療に加えて、「心臓リハビリテーション」を行うことで心肺機能の向上が期待されます。
心肺機能が向上すると、生命予後が良くなる(つまり、長生きできる可能性が高くなる)だけでなく、生活の質(QOL)が改善し、より充実した生活を送ることができることが、国内外の多数の臨床報告により示唆されています。(※効果には個人差があります)
心臓リハビリテーションは、多くの安定した心疾患患者さまに対し、有効性が期待される治療です。
具体的には、心臓リハビリテーションとして週1〜2回、当院心臓リハビリテーションセンターで1時間ほどの運動を行います。レジスタンストレーニングと自転車エルゴメーターを用いた有酸素運動を組み合わせることで心肺機能の向上を図ります。自主トレとしてご自宅でも運動していただけるよう、ご指導いたします。5か月の心臓リハビリテーションプログラムの最初と最後で心肺運動負荷試験を行い、心肺機能の変化を確認し、今後の運動についてアドバイスします。
心臓リハビリテーションを通じて、より長く、より良い生活を目指しませんか。皆さまのご参加をお待ちしております。

リハビリテーションセンター

自転車エルゴメーター

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