泌尿器科

当科で扱う主な疾患と症状

  • 尿路
  • 性器の各種がん(膀胱がん、前立腺がん、腎がん、精巣がんなど)
  • 尿路結石症
  • 前立腺肥大症
  • 尿失禁
  • 尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎など)
  • 性感染症(尿道炎)
  • 小児泌尿器疾患(夜尿症、停留精巣など)

尿路結石の治療

尿路結石に対しては、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を中心に直近1年間で約100名の患者さまが治療を受けています。レーザーを使用した経尿道的結石破砕術(TUL)も積極的に行っており患者さまの病状や結石の状態に応じた治療法を選択できるよう努めています。

前立腺がんの診断

豊田市で広く行われているPSA(前立腺特異抗原)検診の結果を受け、当科では前立腺がんの早期かつ正確な診断に重点的に取り組んでいます。前立腺生検は入院管理のもと(1泊2日)で行い、出血や感染症などの合併症のリスク軽減に十分配慮しながら施行しています。2018年2月に、超音波画像から病変を狙い撃つ画像診断装置「KOELIS TRINITY」を導入しました。MRIやこのTRINITYを用いた狙撃生検を行うことにより、病変部位をより正確に特定し、診断精度を高めるよう努めています。

ロボット支援手術

前立腺がん、腎がんの一部の手術では、手術支援ロボット「ダビンチ(da Vinci)」を用いたロボット支援腹腔鏡下手術を行います。ダビンチの3D拡大視野と自由度の高い鉗子といった特長により、緻密な手術操作を可能とします。この手術方法の採用により、患者さまの身体への負担軽減、出血量を抑えること、そして早期の回復・社会復帰を目指すことが可能となります。

腹腔鏡下の手術

腎がん、腎盂尿管がんなどについては、患者さまの負担軽減を考慮した腹腔鏡下の手術を積極的に行っています。
腹腔鏡手術は、皮膚切開が小さく、筋肉を切断することが少ないため、術後の痛みの軽減を目指しています。また、早期の回復と早期退院を目標に、安全に配慮しながら手術を実施しています。

前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症に対しては内服治療を行いますが、内服治療でも不十分な場合は経尿道的切除を行います。標準術式の経尿道的前立腺切除術(TUR-P)とホルミウムレーザーを用いた前立腺核出術(HoLEP)を行っています。

膀胱と尿道の機能検査(ウロダイナミクス検査)

膀胱の尿を貯める力・膀胱の尿を出す力を調べる検査です。尿が漏れる、頻尿、排尿困難などの症状に対して、医師が必要と判断した際に行う検査です。

膀胱がんの治療

血尿などの症状で膀胱の腫瘍を疑う場合は、ファイバーによる膀胱のカメラ検査(軟性膀胱鏡検査)を行います。初期の膀胱がんの治療は尿道からのカメラの手術である経尿道的切除術(TUR-BT)を行います。膀胱がんの再発予防が必要な場合にはBCG膀胱内注入療法を行います。進行した膀胱がんの場合は化学療法や膀胱全摘術・尿路変更術を行うこともあります。

ページ
上部へ

ページトップへ戻る