がん診療について

愛知県がん診療拠点病院

当院は2012年4月に「愛知県がん診療拠点病院」の指定を受けました。愛知県がん診療拠点病院とは、愛知県知事が県内におけるがん診療の充実を図るために指定した、がんの治療内容、専門スタッフ、診療実績、設備、相談体制などの一定の要件を満たした病院です。
「手術」「薬物療法」「放射線治療」「緩和ケア」「遺伝子カウンセリング」「妊孕性温存」を組み合わせ、患者さまの状態やがんの種類に応じた治療を行っています。また、健診センターではがんの早期発見にも注力しています。診断から治療、そして緩和ケアまで一貫した治療・ケアを提供することが当院の使命です。

がんの特性に応じた診療提供体制

5大がんと評される「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「乳がん」「肝がん」をはじめ、様々ながんの患者さまの診療や支援を行っています。希少がんや小児がん、AYA世代のがんに関しては、患者さまの病状やご希望を考慮したうえで、愛知県がんセンターや大学病院等とも連携しています。

希少がん

国立がん研究センターによると、「人口10万人当たり6例未満のまれながん、数が少ないがゆえに診療・受療上の課題が他に比べて大きいがん種」を「希少がん」と呼びます。200種類近い悪性腫瘍が希少がんに分類されています。当院で治療実績の少ないがん種では、専門の医療機関と連携を取りながら治療を行っており、病状や患者さまのご希望などを考慮し専門の医療機関に紹介することもあります。

国立がん研究センター 
希少がんセンター

小児がん

小児がんは、一般的には15歳未満に見られる様々ながんの総称です。大きく分けて、白血病、脳腫瘍、リンパ腫、神経芽腫、胚細胞腫瘍があります。小児がんの症状に特別なものはほとんどなく、当院を受診した患者さまで小児がんが疑われる場合は、名古屋大学医学部附属病院や日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院(旧 名古屋第一赤十字病院)などの専門医療機関に紹介します。

がん情報サービス

AYA世代のがん

AYA(アヤ)世代とは、15~39歳の思春期・若年成人のことです。小児がかかるがん、成人がかかるがんのいずれも発症する可能性がある年代であり、肉腫や胚細胞腫瘍など、AYA世代に多いがんもあるため、多職種が連携して診療を行うことが非常に重要です。また、患者さまのライフステージが大きく変化する年代でもあり、一人ひとりのニーズに合わせた支援が必要となります。当院ではがん診療に携わる医師のほか、がん化学療法看護の認定看護師、薬剤師などによるカンファレンスを実施し、個々の患者さまの病状や社会的背景に応じた診療方針を提案しています。

妊孕性温存療法

妊孕性(にんようせい)とは、妊娠するために必要な臓器の機能のことで、女性では子宮や卵巣、排卵や月経、男性では精巣や射精・勃起の機能が該当します。手術や抗がん剤(化学療法)、放射線治療などのがん治療によって、妊孕性がダメージを受ける場合があり、妊孕性温存療法とは、「がん治療を最優先にすることを大前提として、がん患者さまがお子さんを持つことを応援する医療」といえます。当院は日本産婦人科学会が認定する「妊孕性温存療法実施医療機関」であり、生殖医療・産婦人科(ジョイファミリー)において対応しています。

がん専門外来

当院では以下の専門外来を設置し、QOL(生活の質)向上をはじめとする様々な支援を行っています。ご希望の方は、主治医または看護師にご相談ください。

ストーマ外来

診療日 外来受診日および患者さまの状態に合わせて対応

リンパ浮腫外来

診療日 外来受診日および患者さまの状態に合わせて対応

緩和ケア外来

診療時間 毎週月曜日の午後

禁煙外来

診療時間 第2・4木曜日 
14時00分~

がん看護外来

診療時間 第1・2月曜日 
13時30分~
第3・4水曜日 
14時30分~

がん診療に関する地域医療連携体制

当院で手術や放射線治療などの集学的治療を行った患者さまは、地域のかかりつけ医と連携し、フォローアップしています。一部のがんに関しては、退院後、おおむね5年もしくは10年間の診療計画や日常生活の注意事項等を記載した診療計画表(がん地域連携パス)を用い、かかりつけ医と当院の医師・多職種が連携し、患者さまが安心して医療を受けられるようサポートしています。

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