トヨタ記念病院では、質の高い信頼できる医療を提供するため、医療安全に取り組んでいます。
医療安全に対する基本理念
安心して受けられる良い医療を提供するために、医療体制を整備・改善しつづけるとともに、全ての職員及び患者さまへの啓蒙活動を通じて、安全文化の醸成に努めます。
医療安全管理に関する組織体制
トライアングルの会(院内事故防止チーム)の活動
トライアングルの会は、多職種からなる院内事故防止チームの名称です。医師、看護師、メディカルスタッフの3者が三角形のトライアングルのように調和を保ち、ハーモニーを奏でるチームを目指しています。
インシデントレベル3以下の対策案の立案・巡視・教育を担っています。メンバーは全ての病棟や外来、手術室の看護師に加え、薬剤科、リハビリ、放射線科、検査科、臨床工学科などからの代表者で構成しています。
主な活動として、レベル3以下の対策案の策定、院内巡視活動や教育活動を行っています。特に職員教育はわかりやすく、いかに効果的にレクチャーするかを目標に、教育動画の作成やスライドを用いたミニレクチャーを実施し、職員の意識改革に向けた活動を行っています。
例えばこんな取り組み
医療事故防止の取り組みの一例として、「薬の準備から患者さまに投薬されるまで」の当院の安全管理体制をご紹介します。
注射薬の安全な管理体制
各科医師
電子カルテへの薬のオーダー入力
入院病棟
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指差し呼称で注射薬の
確認看護師は運ばれてきた注射薬と注射指示書が合っているか指差し呼称で確認をします。
(患者名、薬品名、使用日時、使用量、使用方法など) -
注射薬の確認(実薬バーコード)
注射薬の準備(ミキシング)の前に注射ラベルのバーコードを読み取ります。
次に実薬バーコード(薬品のバーコード)を順次読み取り、指示と合っているか確認します。
合っていたら輸液ボトルやシリンジに注射ラベルを貼り、ミキシングをします。 -
患者さまの本人確認
病室では、ベッドのネームプレートで患者さまの名前を確認し、注射薬に患者さまご本人の名前の「患者ラベル」が貼ってあるか患者さま自身にもお見せしながら本人確認をします。
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バーコード認証で最新の指示確認
患者さまのリストバンドのバーコードと薬の「注射ラベル」のバーコードを読み取り、電子カルテの画面で認証します。
患者さまと使用日時、ミキシング後の注射指示に変更がないか最終確認をし、間違いがなければ画面に「マル」がでます。
これにより、電子カルテに実施記録されます。
(注)入院患者さまは患者誤認を防ぐため、バーコードの入ったリストバンドをつけていただきます。